モーくん

めざせ成仏

PMBOK感想

今日は電車の中で久しぶりにPMBOKガイドを眺めてみたけど、毒にも薬にもならない感じのことが500ページ以上書いてあるので油断するとすぐに目が滑ってしまう。PMP受験があるとか、やらざるを得ない目標がないと集中力が出ないので、PMPを取るのもそういう意味では良いことかも知れない。

 

そもそもそこまでしてPMBOKを学ぶ必要があるのか、内容は実務に役に立つのか、というところだけど、PMBOKは社内外のリソースとステークホルダーをマネージして成果物を組み立てていきましょう、というような前提で書かれていて、プロジェクトマネージャー自身の技芸だとか、ましてプロジェクトマネージャーが成果物に直接深く関わっていくようなことは想定していない。これは米英っぽいマネジメント観だなと思うし、一方で、プロジェクトマネージャーの技芸の高さをプロジェクトマネジメント力と考えがちな文化からは、あまり実践的じゃないと見えるかも知れない。

 

プロジェクト管理を技芸ではなくシステムとして捉えると、規模がスケールしやすいし、エンジニアはエンジニアとしての仕事に集中できるなどのいいこともある。でもプロジェクトというのはもともと誰かの「やりたい」が原動力だったはずで、システムにフォーカスしすぎると特定個人の「やりたい」が脱色されて何のためにプロジェクトをやってたのかよくわからなくなってくる。プロジェクトの目標はプロジェクト憲章に書くのかも知れないが、プロジェクト憲章が書かれたときの背景事情は時とともにどんどん変わっていくので、ちゃんと個人のやりたさでドライブされてないとプロジェクトは上手くいかない気がする。